レクイエムとなった絵画☆宙の記憶1602☆ [アート]
タイトル 宙の記憶1602 194㎝×162㎝
去る2月5日、妹が火災に合い他界した。
若い頃は陽気で社交的、ビートルズが好きな妹だったが人生の後半は鬱病に見舞われた。人に会うことを拒み、寝たり起きたりの生活が続いた。
結婚して二人の娘に恵まれ、幼子に手作の洋服、手作のお食事を心がけ、家事も育児にも一生懸命の人であった。
頑張りすぎる性格が禍したのだと考えながら、また元気になってくれることを願っていたのだが・・・
かくも残酷な終焉が待ち構えていたなんて哀し過ぎて言葉にならない。
宙の記憶1602は妹に送るレクイエムです。
☆俳句☆
突然の訣れ初虹海に立つ
きさらぎの風と炎にさらわれし
さよならは云えず蒲公英摘みにけり
弔うて描く白梅の空ま青
春星の妹と歌はむイエスタデー
いくたびの訣れ春潮あふれしめ
骨納め海風やさし花曇り
LetItBe歌ひ弔ふ春月夜
遺されて泣けず笑へず五月来る
隠り世も薔薇咲くころか会ひたしや
絵画☆宙の記憶1601☆ ブレークする大阪 [アート]
タイトル 宙の記憶1601 194㎝×162㎝
2016年の新作です。春の展覧会に出品します。
今年は大阪がブレイクする年!
昨年からの朝ドラ「あさが来た」の人気に加え、今年は大河ドラマ「真田丸」が始まった。錚々たるキャストにNHKの力の入れようが感じ取られ、期待感が膨らみます。
真田丸のあった場所は、現在真田山公園と呼ばれ、よく知っている処。
合戦の指揮を執る幸村公の銅像や大阪城に続く抜け穴があることも有名。
大阪人にとっては嬉しい年になりそう。
これを機に大阪も元気になって貰いたいものです。
☆冬の俳句☆
五十年会はず話さず賀状来る
福寿草いのち目覚める刻ひとり
北塞ぎ古語文法を学びけり
ひと恋うて描けばあふるる冬の虹
世の涯に冬虹を追ひわれに会う
ネムちゃんと絵画☆宙の記憶Ⅲ☆ [アート]
絵の前にお座りしたネムちゃん、思わずシャッターを押しました。お顔が少し怖いから・・・・・
タイトル 宙の記憶Ⅲ F130号 (194㎝×162㎝)
9月16日から六本木の国立新美術館に於いて開催されている、第70回記念行動展に出品しています。
☆8月の俳句☆
大空に声なきこゑや原爆忌
いのちあるものみな母を持つ遠青嶺
白熱のドラマ空飛ぶ甲子園
遠くなる昭和の風よ秋刀魚焼く
放棄せず執着のせず紫苑咲く
※紫苑の花言葉は「君の事を忘れない」・「遠方にある人を思う」
ネムちゃんの好きな顎枕 [アート]
ネムちゃんは、ベッドの縁に顎を乗せてうとうとするのが大好き!
物音がすると聞き耳を立て、大きく目を見開きますが、顎枕はしたまんま^^
☆人は逝き猫はいねむる蝉時雨☆
CG作品 6月7月の俳句 [アート]
☆6月の俳句☆
はつ夏の絵筆にのせる湖の色
衣更えて黄昏の章開きけり
愛別離苦よせては返す夏至の海
ちぬの海浪花をんなは見栄はらず
茅の輪ぬけ天平の風透きとほり
☆7月の俳句☆
きつかけを掴めず兜虫つかむ
海の日やピザ焼き上がり友来る
会ふことの怖くて刻む夏大根
ジルバ舞ひ白夜に友を見失ふ
猫叱り孤心深むる半夏生
近頃のネムちゃんと絵画「宙の記憶」受賞 [アート]
暑くなってきたのに猫ハウスがお気に入りのネムちゃんです。
ブログを始めた頃は赤ちゃんだったのに、早いもので8歳、人に例えると中年男性ですね。でも甘えたさんです。今もマウスを操作するわたしの手を枕にうたた寝しています。
前回とその前にアップした絵画「宙の記憶ⅠⅡ」が全関西行動美術展に2点入選し、清風堂賞を受賞しました。5月5日~10日まで大阪市立美術館に於いて展覧会が開催され、とても幸せなゴールデンウィークとなりました。会場風景がご紹介できず残念です。
☆5月の俳句☆
亀鳴くや寂庵の句座なつかしみ
もう誰も歌ってくれぬ麦の秋
杖突いて描く麦秋の風いだき
搬入の後の虚しさ薔薇かをる
かしは餅供へて受賞報告す
絵画「宙の記憶Ⅱ」と3月、4月の俳句 [アート]
タイトル 宙の記憶Ⅱ F130号 (194㎝×162㎝)
宙の記憶Ⅰ、Ⅱ、2点を全関西行動美術展に出品します。
一昨日、運送屋さんにお願いしました。
時間をかけて描いた絵が手元を離れるのは娘を嫁がせるような淋しい気持ちです。
今回は足を疲労骨折していた間も描いていたので一入です。
☆3月の俳句☆
北窓開き裸婦のデッサン描き起こす
きまぐれやミューズの神と恋の猫
化粧憂しきみ亡き世にも春の来て
夢に会ふ父の叱咤のあたたかし
会いたしと返信淡雪止まざりき
☆4月の俳句☆
絵筆とりこころ落ち着く花曇り
はは恋へば一番星と花吹雪
天地に生かされ初花に発ちけり
読み返す形見となりし花便り
花の雲ネットで絵具注文す
絵画「宙の記憶Ⅰ」と1月、2月の俳句 [アート]
毎年、5月の初めに大阪市立美術館で開催される、全関西行動美術展に出品予定の作品です。もう少し、描き込まないないといけないのですが。
タイトル、宙の記憶Ⅰ、F130号(194㎝×162㎝)
☆1月の俳句☆
読み返す明石の巻も松の内
晩学をよろこび海鼠噛みしむる
笑われて泣かれて大根煮ておらむ
真っ直ぐに生きて窮屈冬木の芽
編みかけのセーター遺る六畳間
☆2月の俳句☆
梅開き三年先の夢かたる
妹の舞兄の謡曲梅早し
里親をネットで捜す雪月夜
ゆくあてのなくて絵を描き氷解く
飲み干する夢と孤独の玉子酒
きり絵「猫とわたし」 [アート]
☆桐一葉呼べば答える猫と棲み
☆秋澄むや話相手は猫と画布
幼いころ、同じ年頃の子供たちと遊ぶのは苦手だった。
お絵かきをしているか三毛猫のたまと遊んでいる方が幸せに思えた。
あれから、ん十年の歳月が流れた・・・・・
三毛猫はシャムミックスに、お絵かきは切り絵や現代アートに姿を変えたが、
わたしの生活は、幼い日の原型から大きくはみ出すこと無く、今日を送っている。